米食のススメ

毎日の健康は、
毎日の食事から
～朝ごはんをたべよう

美味しく炊いて、健康に

人間の臓器の中で一番のカロリーを消費するのは筋肉。そしてその次は脳です。脳の栄養は、ブドウ糖だけです。ブドウ糖は、糖質（炭水化物は糖質のなかまです）から作られるもの。ブドウ糖が少なくなると脳は活発に動けません。人間は寝ている間も栄養を消費していて、朝にはこのブドウ糖が一番不足しています。朝ごはんをしっかり食べないと、ブドウ糖が足りなくなって、脳はよく働くことができません。

まずは朝ごはん。しっかりと栄養補給していきましょう。特に「噛むこと」は脳が覚醒し活発になります。朝ごはんをよく噛むことで、セロトニンの分泌が増えるといわれています。また、口に物が入り、胃に送られてくると腸や大腸が動き始め、内臓も目覚めます。そして、それらは朝の排便にもつながるため、「よく噛むこと」は非常に大切です。

栄養価が高く健康に良い分つき米がオススメ！

分つき米とは・・・

収穫されたお米から籾殻を除いたものが玄米、玄米から糠層と胚芽を完全に除いたものが精白米。そして分つき米とは、糠層と胚芽の部分をいくらか残して精米したものを意味します。分つき米はその精米度（どれくらい糠や胚芽が残されているのか）によって三分、五分、七分などがあり、分つきの割合が高くなるほど、精白米に近づいていきます。玄米には良質のビタミン、ミネラル、アミノ酸、タンパク質、酵素などの栄養がバランス良く含まれていますが、これらの成分はほとんど糠層と胚芽の部分に含まれているので精白米に比べて栄養的に優れています。

三分づき

全体的に玄米の色が残る。炊き上がりに玄米の香りがします。栄養価は最も高いですが、よくかんで食べることをオススメします。

五分づき

ほんのりと玄米の色が残る。玄米の甘みが残っています。ビタミン類の栄養価も白米に比べ、豊富です

七分づき

胚芽の色がはっきりわかるくらいの白さ。最も食べやすく、口の中に白米と玄米の両方の甘さが広がります。胚芽が残っているため、栄養価も高いです。

毎日の健康は、毎日の食事から

炊き方のコツ

分搗米は白米のように食べやすさと、玄米が持つ高い栄養素をあわせ持ったお米です。
炊き方のコツは

1. 白米よりソフトに研ぐ（栄養素を落とさないため）
2. 浸水は長めに（七分で１～２時間、五分で３時間程度。三分の場合は最初から４０度程のぬるま湯で１～３時間くらいが目安です）
3. 炊飯器によっては「玄米モード」を使ってください。
4. 炊き上がりは玄米独特の香りがします。白米と同じくしっかりとかくはんする。

栄養価が豊富な分搗き米ですが、消化に時間がかかります。よく噛んで味わって、食べてください。